
星美百人一首
平成20年度星美百人一首
- 花びらが初めの一歩を手伝って 育ちゆく私の姿見送る
- 星美の子 桜と共に入学式 クラスの友達またできるかな
- 運動会 暑くて大変盛り上がり 限界超えてバタンキュウ
- 私の絵上達したと言う母に うれしさあふれる私の心
- 織姫に かしてあげたい傘ひとつ 年に一度の大切な日
- 朝目覚め ふと賞状が目にはいる 今日も自分と真剣勝負
- ピッキオよ 林間に来た軽井沢 会ってしまった父母との旅で
- 夏の夜 母の怒りで暑さます もうこれ以上たえられません
- 紅葉の空気を家まで持ってきて あまりに遠く誰も気づかず
- 冬の空静かに見守る年末を ほほえみうかべ光る名月
- お正月休んだ後のマラソンは とってもつらい燃焼運動
- 平気だよ そんな言葉は傷みどめ 心の中は悲しみばかり
- 三日月のネックレスかな 元旦の夜空に光る一粒の星
- 思い出す一年前は受験生 共に励まし乗り越えた友
- 人間は動物などを食べながら 生きていること感謝しよう
- 語部の 東北なまり 心地よい みちのく遠野 座敷童よ
- (東洋大学主催「現代学生百人一首」入選)
- つながった 冬の星座を この空に 消えぬようにと 見上げて願う
- ボールペン インクの量がなくなって お疲れ様と一礼をする
- 花開き 朽ち果てるまでのこの一瞬 悔い残さずに 輝けたかな
- 新しい 自分になろうと意気込んで つくしと一緒に 背筋を伸ばす
- サンタさん 信じる妹前にして 「それは買えない」 母も真剣
- 元旦に 願いをかけて今年こそ 横目で見ていた 妹笑う
- 革靴に 黄色い香り付いてきて 季節の廻りを 愛しく思う
- 顔合えば 毎日ケンカの姉だけど 今日はまぶしい 晴れ着の成人
- 隣人の 鬼追う声に窓開けて 私も豆まく 小さな声で
- 祖父・父と 受け継がれてる風呂掃除 たまにサボるも 伝統の技
- 鬼は外 翌朝(あした)の始末面倒で 二粒三粒(みつぶ)そっと豆おく
- ラケットを 大きく振って狙うのは 蝉が止まった あのトロフィーだ
- 夜明け前 かじかむ指に 息吐くと 白く浮かんだ 梅の花びら
- 野菜切る トントントンと響く音 いつもと同じ 幸せの音
- 夕焼けの 波打ち際に映る影 遠く眺める 母の眼差し
- 家事なんて 簡単だよと言ったけど 洗濯一つも できない私
- 石畳 古都を感じる げたの音 まぶたをとじれば 浮かぶ風景
- 宝物庫 集合5分前なのに 班長おそいと みんなに言われる
- 目を閉じて 心の中で 奥深い 歴史の時代を 今こえていく
- 様々な 歴史を学んだ 4日間 昔のおかげで 私は生きてる
- たんぽぽが ぬれちゃうからと 傘を貸す 幼稚園児に 傘貸す放課後
- 苦くって 一人で悩んで 泣いている 春風だけが 知ってる私
- 照りつける 真夏に咲いた 大輪の 強い生命の 鼓動が聞こえる
- ちらちらと 窓から見える 火花から 明日への光 探し歩く
- 窓につく 雫したたる 雨の日の 夜に変われば 億万の星
- 寒空に 雨音響く 朝の道 雪はまだかと 傘揺らす
- 勉強で 年を越した 背中見て そっとドア閉じ ためいきをつく
- 青い春 苦い青も 夢の青も 共に味わう 我が友達と
- 青空に 見つめ見つけた やさしさは 私を強く 抱きしめる
- 貫いた 己の強さと 自制心 今宵も静かに 枕を濡らす
- 春の風 桜の花びら 散らしてく 別れの涙 流すよに
- 初めてが いっぱいあった 中学生 6時半起き 電車通学
- あいつがね トイレのスキに ふりまくれ!! はじけろ暴れろ レモンサイダー
- 桜みち 行きゆく人を 見てみれば 新しい服 まだぎこちない
- 花さかり 折れてもつよし 桜の木 今年はいつ咲く 入学式
- 桜の木 散りゆく時に 風吹けば 地面一面 桜景色よ
- 白木蓮 空を仰いで のびる影 私の心も そうでありたい
- 小銭もち 花屋に走った 幼いわたし 心に浮かぶ 母のほほえみ
- 早朝の ベランダに咲く あさがおと 大きく吸った 真夏のにおい
- 江ノ島で クラゲにさされた 右足を そっとなでては 夏を感じる
- 雨上がり 七色の光 空の上 光と雨が 描く芸術
- にわかあめ 自然に傘を 持ち歩く まるで六時の 時報のように
- あの夏に おきざりにした 思い出は 色鮮やかに 決してなくさず
- 海へ行く 輝くみなも 貝あつめつつ 夏のはかなさ 波がさらう
- 澄みわたる 秋空を飛ぶ 雁の群れ くの字をえがき 夕日に向かう
- 移りゆく 時の流れに 逆らえぬ 新しき街 懐かしき街
- 冬なのに 実感わかない 雪ないと 降ればいらない 無い物ねだり
- 冬景色 ライトにあたる 雪結晶 こぼれおちてく ダイヤのよう
- ふりかえる 君と歩んだ 思い出を 君のせなかに 明日をかさねる
- 忘れない みんなで過ごした 一年間 楽しい思い出 どうもありがとう
- 一年中変わらぬ空のはずなのに一番好きな秋の夕焼け
- 十七年我が道を見て実感する パパとママの子で幸せだなぁ
- 餃子事件忘れたと思いきや インゲン豆に残留見つかる
- 初雪が白い絨毯作り出し 真っ直ぐのびる 未来に向かって
- 夢の中 雪を丸める小さな手 姿を見せる白い仏さん
- 十五夜で月見て思うことがある なんでウサギが餅ついてるか
- 夏休み 母に教わること多く 自立のための小さな一歩
- 自転車のペダルをこいだその瞬間 耳元に住む一月の風
- 駆け抜けた高校最後のコンクール 結果以上の「何か」を得られた
- 祖母の編むセーター着てみた 寒い日は夏より暖かいぬくもり感じる
- 世間では不景気社会と騒がれて 安易に言えぬ「大人になりたい」
- 近かった雲がだんだん遠ざかる ああ秋なんだと思う寂しさ
- 越してからずっと見てきたあの桜 ふと思い立ち挨拶に行く
- 甲高い君の声が聞こえると ぽっと紅葉のほおが染まった
- 寒い夜 今宵も始まる争奪戦 いざ参ろうか鍋将軍
- 行き違う 数多の心 此処 渋谷 刹那に散るは 桜のみならず
- しいたけの 煮物揚げ物炒め物 きのこ大好き 食欲の秋
- 生きてきた十八年間振り返る自分の足跡どれだけあるのか
- 世界中子供の笑顔は宝物「愛」っていうのはここから生まれる
- 思いっきり見上げた空に手を伸ばし感じていたい十七の風
- 他からの光を受けるだけでなく自ら光る星になりたい
- 夏休みいつもと違う胸のうちそんな今年は頑張りどころ
- 蝉時雨流した汗にも気付かずに鉛筆握る思い燃え行く
- 朝の風そよそよ揺れるコスモスが私を祝うダンスのように
- 秋風に山ゆり揺れて美しく我が家の庭に薫り漂う
- 雪降らず今年も普通のクリスマスいつもと同じだけど幸せ
- 真っ暗の寂しい空に一夜だけ模様が描かれ街が色づく
- 努力してボロボロになった用語集強い気持ちが詰まった一冊
- 増えるマル減る睡眠に伸びる髪女を捨てても一意専心
- 幸運のピンクのダルマ祈ってる合格印のはちまき巻いて
- ありがとう受験で分かった大切さ見えない心見えた気がした
- 日溜まりを蹴るようなこと悩むのを一笑する日を待ちわびてゐる
- 騒がしく校庭走る下級生おなじみの声すら愛しくなりぬ
- 制服のもう裂けそうなプリーツが時の重さを焼きつけている