星美学園は、カトリック女子教育修道会である扶助者聖母会(サレジアン・シスターズ)によって創設された学校です。その創立者である聖ヨハネ・ボスコと聖マリア・ドメニカ・マザレロの教育理念に基づいて、幼稚園から短期大学に至る園児、児童、生徒、学生を対象とした青少年の全人間教育に当たっています。
「青少年の父」と言われる創立者聖ヨハネ・ボスコは、キリスト教的な人間観、世界観に基づき、理性・宗教・慈愛を土台とする「予防教育法」によって、青少年を「よいキリスト者、誠実な社会人」に育成することを目指しました。
1929年(昭和4年)、シスター レティツィア・ベリアッティとともにイタリアから来日した6人のシスターが、聖ヨハネ・ボスコと聖マリア・ドメニカ・マザレロの意志を引き継ぎ、この日本に於いて青少年の教育に従事するために派遣されました。
この赤羽の地で始められた星美学園は、1947年に星美学園小学校・中学校、1948年に高等学校が認可され、早63年を経ました。その間、学園では、幼稚園園児から短期大学の学生に至るまで、多くの青少年が聖母マリアの御保護の下、家族的教育環境の中ですくすくと成長し、多くの卒業生を送り出しました。
現在学園では、約2,000名の青少年が日々学んでいます。常に建学の精神に則って教育活動が行われ、学園の全ての職員の見守る中、青少年たちは、心豊かな人として、体力と知力を身につけながら「聡明で自立した人、優しく誠実なたくましい人、いつもよろこんで社会に貢献できる人となること」を目指しています。
「刷新」と「適応」という第二ヴァティカン公会議の標語が懐かしく思い出されますが、「青少年にキリストを告げ知らせたい」、そして「よいキリスト者、誠実な社会人」を育成したいと熱望していた創立者の教育理念、その源泉に常に立ち返りながら、時代のニーズに適した教育内容と実践を探求し、刷新していくことが必要であると思います。学園で働く職員の青少年に対する深い愛情と教育への情熱、使命感と責任感によって、星美学園はこれからも前進して参ります。