ドン・ボスコが生涯をかけて伝えたメッセージを星美学園教職員が想いを込めてお伝えします。これらのことばが、皆さんの心に届くことを願って…

星美学園小学校
2015年8月28日

本当の喜びとは、うわべの楽しみではなく、
神さまと友達になることと、心の平和からこそ生まれるんだ。

星美学園小学校 小林由加

私はこの言葉を選びました。

辛いことがあったり、心配事があったり、悲しいことに出会った時、友だちに話を聞いてもらったり、食事をしたり、本を読んだりすることで、気持ちを切り替えることができます。

 でも、どこかで残る不安な気持ちを本当に受け止めて下さる方は神さましかおられません。私の声にならない言葉、表現できない思い、私自身も気づいていない自分の暗闇を知っておられるのは、神さまいがいにはおられないからです。

 私は祈りの中でこどものように、神さまを信頼してすべてを打ち明けます。すると、神さまは苦しみを乗り越える力を与えてくださいます。

 具体的には解決しない問題に立ち向かう勇気や希望を与えてくださいます。その上、実際に助けてくれる人や物を送ってくださいます。

 神さまと友達になること、それは見えることの後ろにある見えない神さまの働きに信頼するだと思います。それは心の平和につながります。

 今、わたしに与えられている十字架の向こう側には、復活があることに希望を置いて、今日一日を喜んで、笑顔で過ごしたいと思います。

2015年8月26日

魂を私に与えてください。
他のものは取りさってください。

星美学園小学校 松永栄次

 ドン・ボスコは、いつも“魂(霊魂)”を見つめていた人だと思います。ドン・ボスコ自身の魂もそうですが、日々出会うすべての人の魂、そして何よりも青少年の魂を見つめて生きた人だと思います。

 私は、日々の忙しい生活の中で、魂に目を向けることを忘れ、ただただその日を無駄に過ごしてしまうことがあります。この「魂を私に与えてください。他のものは取りさってください。」というドン・ボスコの言葉は、日々を無駄に過ごしてしまう私に、大きな力を与えてくれる言葉です。何気なく過ごしてしまう毎日を何のために生きたらよいか、何を大切にして生きたらよいのか、深く考えさせられます。

 当時ドン・ボスコが生きた時代も、さまざまな物が溢れ、多くの価値観があったことと思います。そんな中、ドン・ボスコがいつも大切にしていたものは魂でした。魂を愛し、魂を育て、魂を生きた人。私も日々、魂に目を向けて生きることができるようドン・ボスコに祈っていきたいと思います。

2015年8月22日

あなたにできることをしなさい。
私たちにできないことは 神様がしてくださいます。

星美学園小学校 飛鳥 直子

 この言葉に触れた時、「果たして私は、できることをすべて行うことができているのか」という疑問が浮かびました。

 「私たちにできること」というのは、「既にできていること」だけでなく、「更に何ができるのか」を考えて行う、神様がお喜びになる「できること」だと思います。

 また、私たちが何かをしようとするとき、「神様と一緒にする」という意識を持つことが大切だと思います。もしも迷った時には「このことは神様がお喜びになるか」ということが、判断基準になるからです。

 そのような意識を持って、神様がお喜びになる「できること」をしていきたいと思います。

2015年8月19日

思いっきり遊び、跳びはね、はしゃぎなさい。
罪を犯さなければ大丈夫。

星美学園小学校 カンポス舞雅

 私は、子どもの頃から外で遊ぶことが大好きでした。教員になった今でも、休み時間には外に出て、子どもたちといっしょにドッジボールやなわとびなどをして、遊んでいます。思いっきり遊ぶことで、私たちは自然とお互いに心を開き、友情という交わりはより深くより親密になっていきます。忙しい毎日の中でも、思いっきり遊び、跳びはね、はしゃぐ時間を大切にし、よりよい人間関係を築いていけたらいいなと思います。

2015年8月12日

不平不満は人の心を冷淡にします。

星美学園小学校 内村 勇介

 ここでいう不平不満は、いろいろな物事に対して、満足できず、心が穏やかでない状態のことを表します。また、何か不公平なことがあるときに出てくる感情です。なぜ不公平に感じるかというと、他人の自分を比べてしまうからです。「あの人に比べて自分は・・・」と思う時、不平不満を言う自分が出てきてしまいます。それが、冷たい心を生みます。他人と比べない自分自身を見つめ直し、受け止めることをしてみましょう。そうすれば、他人のよさ、自分の良さにももっと気づくことが出来るでしょう。そして、冷たい心ではなく、温かい心になるでしょう。

2015年8月7日

子どもたちを愛するだけでは足りません。
子どもたちが、自分たちは愛されていると
わからなければなりません。

星美学園小学校 長谷川 由美子

私がこの言葉と出会ったのは、今から7年前の星美学園小学校の学校説明会でした。

その時私はまだ学園の職員ではなく、一受験生の保護者として小学校のホールにいました。

当時は年中だった息子に小学校を受験させようと思い、ドリルの山を買い込み幼児教室にも通い始めた頃です。

親として息子の為を思って始めた小学校受験ですが、当たり前のことながら、幼い息子は勉強を嫌がることもあり、親子ゲンカもしょっちゅうで私は疲れ切っていたと記憶しています。そんな時に当時の田松校長先生からこの言葉を聞き、私は説明会会場であふれる涙を止めることが出来ませんでした。

私のやっていることは押し付けになってはいなかっただろうか、本当に息子の目線で物事を考えてやっていただろうか・・・

 その後もぶつかり合うこともありましたが、ドン・ボスコの言葉を胸に留め、共に乗り切って参りました。

そんな息子も今年は中学生になります。反抗期を迎え生意気盛りの息子ですが、この言葉は一生、私の宝物です。

2015年8月5日

あなたにできることをしなさい。
私たちにできないことは神様がしてくださいます。

星美学園小学校 萩原佑亮

 子どもでもおとなでも、やらなくてはならないことがたくさんあるような気がして焦ってしまうことが多いように感じます。例えば宿題はたくさんあるし、お手伝いもしなくてはいけないし、習い事は忙しいといった具合です。これらに加えて、本を読んだり、ゲームをしたりと自分のしたいこともたくさんあります。だれでも、やるべきことがあるのならそこから手をつけた方がいいのはわかっていますが、実際にはそれだけでは毎日が楽しいとはいえないような気がします。そんなとき、この言葉を思い出すと少しほっとすることができるのではないでしょうか。もちろん、やるべきことをやらなくてもいいというわけではありません。ただ、たくさんのことを考えても一度にできることは一つです。だから、そのときにやると決めたことをとにかくやることが大切なのではないかと思います。そうすると、自然にほかのことまでうまくいくような気がするのです。自分にできることを一生懸命していくことで、より楽しく毎日を過ごすことができれば最高だと思います。

2015年8月1日

小さなことでも、
ゆっくりと、きちんとしなくてはなりません。

星美学園小学校 山崎 優子

この言葉は、自分の仕事に対する姿勢を考えさせられました。

ちょっとした小さなことでも、しっかりと心がけてあせらずに、きちんとこなしましょう!!と、言われているような気がして、再度、気を引き締めて、仕事に対する意欲をわきだたせる力をいただきました。

ドンボスコは、どんな時でも、子どもたちと寛大な心で接していました。小さなこと(言動)に対して、時間をかけて、見守り、言葉をかけて良い道しるべを導いてあげていました。

私自身も、見逃しがちなことに対しても、一つひとつ丁寧に仕事をしたいと思います。

2015年7月29日

大事なことがあります。
難しいので無理をさせたくはないのですが、
あなたでなければ、できる人がいませんので、
どうでしょうか。

星美学園小学校 小野莞一

自分自身の人生を振り返ってみると、若者を育てるためには、仕事を与えて任せていくことが大切だと思っています。ただし、児童に任せる場合は、任せられる範囲をきちんと示していくことが必要です。金銭にかかわることや学校の規則などに抵触する場合・教師の仕事である学習内容や評価、賞や罰を与えるような内容は好ましくありません。成人の場合は、任せた後あたたかく見守っていくことです。自分ができるレベルをいきなり要求することは慎むべきです。小さな成果でも認め、励ましていけばやがて大きな成長につながると思います。「人は自分を認めてくれる人のために働く」ことが多いのです。大事なこと、あなたでなければできないという言葉は、人の心を動かす魔法の言葉でしょう。私たちは、伝統をつなぐもの、伝達者でもあります。後継者を育てなければ、人類は滅びてしまうでしょう。ドン・ボスコがこのように考えていたので現在の学校が続いているのだと思います。

2015年7月22日

神様が君に腕力をくださったのは、
仲間を張り倒すためではないんだよ

星美学園小学校 井手さと子

 今日ご紹介するのは、ドンボスコの言葉ではなく、ドンボスコの友人であるルイジ・コモッロという少年がドンボスコに投げかけた言葉です。この少年は、早くして亡くなりますが、ドンボスコにとっては親友であり心の支えでした。

 ドンボスコが通っていた学校に途中から入学してきたコモッロ少年は、いつも穏やかで周りがどんなに騒いでいても、わるふざけをしていても、静かに読書を続ける、そんな少年でした。周りのクラスメイトはそれがおもしろくなく、コモッロにも仲間に入るよう言いました。ところが、いっさい応じようとしないコモッロは、とうとう仲間に暴力をふるわれてしまいます。そんな様子を見ていたドンボスコは頭にきて、今度はその仲間たちのことを全員なぎ倒してしまいました。そのころのドンボスコは正義感が強いだけでなく、かーっと頭に血がのぼりやすかったのですね。そんなドンボスコに、コモッロは何と言ったのでしょうか。もしかしたら、ドンボスコはお礼を期待していたかもしれません。ところが、コモッロはこう言いました。「君の怪力には恐れ入った。だけど、神様が君に腕力をくれたのは、仲間を張り倒すためではないんだよ。」

 コモッロを必死で助けようとしたドンボスコでしたが、その言葉にはっとさせられました。神様の望んでいることをいつも心の軸とし、ゆるし合うこと、愛し合うことを身を持って教えられたのです。ドンボスコは、それ以後暴力的な行動を起こさないように心に決めたのでした。ドンボスコはすばらしい親友を得たのですね。友人を大切に思う心、そして神様からいただいた力を善いことに使うことの大切さを、このコモッロの言葉から感じることができます。

ドン・ボスコ 生誕200周年 BICENTENARY OF BIRTH

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